毛穴の開きの原因と、今すぐできる対策方法について
肌の悩みで、いつも上位にランクインするのが「毛穴の開き」。
小鼻や頬にある、ポツポツとした毛穴の開きが気になっている人は多いのではないでしょうか。毛穴の詰まりをケアする商品もたくさんありますが、開いた毛穴を改善するのはなかなか難しいものです。
ボディと比べて皮脂腺が大きく発達している顔の毛穴は、どうしても目立ちやすいのです。鏡に映った鼻や頰の毛穴の開きにがく然としてしまった方も多いのではないでしょうか。毛穴が開く原因は、肌の乾燥や過剰な皮脂分泌、紫外線、食生活、加齢、ストレスなどさまざまです。そこで、原因と改善方法をお伝えします。
< 毛穴が開く原因 >
・皮脂の分泌過多
毛穴はもともと、皮脂や汗を分泌する際に開きます。ところが皮脂が必要以上に分泌されていると、常に毛穴が開いた状態となってしまうのです。皮脂の分泌が盛んになってしまう原因には男性ホルモンの分泌過剰や、脂質の多い食事などがあります。
・たるみ
加齢によって毛穴の奥の角質層を構成しているコラーゲンやエラスチンという成分が減少していきます。これらの成分は20代をピークに、徐々に減っていき、60代になると20代の頃の75%ほどに低下していきます。低下すると肌の弾力性が弱まり土台が崩れ、肌がたるむことで毛穴もたるんで、楕円形に拡がってしまいます。
・ニキビ
ニキビの原因は毛穴が炎症を起こすことにあり、適切な治療をせずに潰したりすると、その後毛穴が開いたままの状態になってしまいます。詰まった角栓を押し出したり、むやみに触ったりしないようにしましょう。また、ニキビを気にして洗顔をしすぎたりすると、今度は必要以上の皮脂分泌が起こり毛穴の開きにつながってしまいます。
< 毛穴パックは逆効果!? >
毛穴は一度開いてしまうと、自己流のケアでは改善するのが難しいと言われています。
また、自宅でできる毛穴ケアとして、市販されている毛穴パックを使用している人も多く見られますが、これはやりすぎると逆効果になります。肌に必要な皮脂や角質まで除去してしまい一層毛穴が開いてしまうのです。
では、日常的にできる毛穴の開きに向いている方法には何があるのでしょうか。それは正しい洗顔と保湿です。これらは毎日行っていることですが、ポイントに注意して行うと、毛穴の開き具合を緩和することができるのです。行う際のポイントとしては、以下の通りです。
< 洗顔のポイント >
・洗顔料は十分に泡立てる
・強い力で擦るのではなく手と肌の間で泡を留める程度の力でやさしく泡を滑らせる
・朝はぬるま湯で軽く洗顔をし、夜はクレンジングでしっかりメイクを落とすように心がける
・クレンジングについてもやさしく行うこと
・鼻の洗い忘れがないよう、Tゾーンから洗顔をすること
毎日分泌される皮脂とその日の汚れをきちんと洗い落とすクレンジング&洗顔は、毛穴ケアの基本中の基本です。 ゴシゴシこすらず丁寧に、ぬるま湯で汚れを優しく洗い流して、皮膚を刺激しないようにします。クレンジング前にホットタオルで肌を温めておくと、スチーム効果で皮膚が柔らかくなり毛穴の汚れが落ちやすくなるので是非おためしください。肌のザラつきが気になる時は、スペシャルケアとして古い角質を穏やかに落とす酵素洗顔やクレイマスク、ピーリング美容液などをプラスしてみてはいかがでしょう。ただし、やりすぎは肌への刺激になるのでほどほどに行うのが肝心です。
< 保湿のポイント >
・洗顔後すぐに保湿をする
・化粧水、美容液、乳液、クリームという順番は必ず守る
・化粧水と美容液は、たっぷりと使って肌を潤わせる
・乳液やクリームを塗る際は力を入れすぎず、やさしく顔を覆うようにする
・皮脂が気になる場所こそしっかりと塗る
・水分量をキープする働きがある成分が配合されたものだと、なお良い
洗顔後の肌は毛穴が開いて無防備な状態です。化粧水で毛穴をキュッと引き締めながらみずみずしい潤いを与え、乳液やクリームで必要な油分を補うことを忘れないようにしましょう。 基本の保湿ケアは、化粧水→美容液→乳液→クリームです。ただしブランドやアイテムによって使用順が異なる場合があるので説明書を確認しましょう。化粧水はコットン派、素手派と分かれますが、基本は適量を顔全体にくまなくなじませること。乳液やクリームなどの保湿化粧品を塗る時は、顔の中心から外側へ、肌を刺激しないよう優しくつけるのがポイントです。
●ライフスタイルを見直して体の中から毛穴ケア
不規則な生活、無理なダイエット、喫煙などは、ホルモンバランスを崩してしまい、肌状態が不安定になりやすく毛穴の開きが悪化する原因になります。無防備な日焼けも肌のハリや弾力にダメージを与え、「たるみ毛穴」を引き起こすので注意が必要です。ストレスをためず、栄養をしっかり摂り、適度な運動をプラスして、体の中からケアする生活習慣を身につけましょう。